僧帽弁閉鎖不全症(ダビンチ)/紹介状がなくても診てくださいました

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2018年7月
僧帽弁閉鎖不全症 僧帽弁形成術(ダビンチ) H様

僧帽弁閉鎖不全症 僧帽弁形成術(ダビンチ) H様
ニューハート・ワタナベ国際病院渡邊 総長 様

拝啓
今年の7月に僧帽弁閉鎖不全症のダヴィンチ手術をして頂きました、Hで御座います。

手術中にはアナフィラキシーショックにもなり、大変な難手術に。
今まで何のアレルギーも無かった私にとっては正に、青天の霹靂でした。
人生最大の心臓手術の時にこのようなアクシデントに見舞われるとは、思ってもなく、このような急な出来事にも瞬時に対応して頂けたのも、沢山の手術を経験していらっしゃる先生とチームの御尽力の賜物と感謝致しております。
天使の手にも例えられる渡邊先生の執刀なしでは、この難局を乗り越えられなかったと、心より厚く御礼申し上げます。


今から、5年前。
何の前触れもなく普通の定期健診で言われた、心雑音。
地元の大学病院で診察すると、正中切開の手術をしましょうと言われ自覚症状の全くない私は、唖然とするばかりでした。
恐ろしい心臓手術を避けたいばかりに薬で何とかやり過ごしながら生活していましたが、ついに心房細動に。
いよいよ手術を本気で考える時が来たと思った時、渡邊先生のHPに行き当たりました。
実は先生の事はTV番組等でも拝見しており存じておりましたが、高名な先生に突然、心臓病患者が診察を御願いしても無視されるのを覚悟して、メールさせて頂きました。
するとほんの数時間で返信が! 紹介状が無くても診て下さるとの事で飛行機にて田舎より一路、東京まで受信させて頂きました。

そして、今。
ゆっくりと触れる術跡。
小さな1cm程のダヴィンチ手術の跡は赤みを帯びているものの、日々落ち着いてきて殆ど目立ちません。
温泉に行っても気にする事もない普段の生活に戻り、手術に係わって下さった先生方への感謝の念で一杯です。
肥大していた心臓は、地元のドクターも驚く程小さく成りました。
そして今までの動悸や頻脈も無くなり正に、新しい命を頂いた思いです。
心より感謝致しております。

渡邊先生が取材を受け上梓なさった本、『稚拙なる者は去れ』を拝読させて頂きました。

その中で、お母様から日々言われていた言葉に、
「手抜きはまかりならぬ」「何事に際しても怯むなかれ」「いただいた仕事は100%の力で臨むのよ」
この偉大なるお母様あればこその、渡邊先生なのでしょう。

ニューハート・ワタナベ国際病院設立までの大変な日々を支えて来られた強い意志と「いついかなる時も、患者に寄り添いたい」と言う尊い精神には、頭が下がるばかりです。

そして病院での食事は緊張感の安らぐ、美しい盛り付けと美味しさでした。
入院患者の楽しみと言えば、食事の比率は非常に高いものです。
此処にも患者に寄り添いたいとおっしゃられる先生の、お気持ちが伝わりました。

此処から私の反省点です。
普通、院長先生の回診の時は看護師さんが、後どの位の時間で院長先生が来られると、大騒ぎしていた病院を知っておりました。所謂、白い巨塔の院長回診。
よって、渡邊総長先生の時もカウントダウンがあるものと、朝食後の歯磨きをユックリしていた私。
突然何の前触れもなく現れた渡邊先生に、歯ブラシを口に刺したまま何も言えず茫然自失。洗面所に行くべきか行かざるべきか、固まってしまった私。先生の前で一言も発せず。
渡邊総長先生は苦笑いを浮かべながら、良い状態に向かっている報告を受けると、微笑みながら次の部屋に行かれました。爽やかな一閃の風のように。

そう…先生は手術前にも来られてその時、私の手を握って頑張りましょうと言って下さった。温かい手。先生の去られた後、ベッドの上で記憶が蘇って来ました。この病院で本当に良かったと。

渡邊総長様、石川先生、富田先生、看護師さま、コンシェルジュさま、術後の体操の先生、皆様方の御蔭で、また元気になることが出来ました。まだまだ世の中のお役に立てる人間に成りたいと思います。ありがとうございました。

敬具

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