2015年6月
心臓弁膜症(大動脈弁置換術)S.T.さん
謹啓
盛夏の候 ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
私こと、おかげさまで、過日、手術をしていただき、その後六月二十三日に退院することができ家に戻ることができてから、ようやく十日あまりが過ぎました。
この間、入院していた日々について繰り返して思い返すことが多いのですが、その度に増してくるのは、貴院で診ていただき、本当に良かった、ありがたかったという言い尽くせない感謝の思いです。
それに加えて、退院の日には何かあわただしく退出してきてしまって、先生はじめお世話になった皆様方に十分にお礼も申し上げず、意を尽くさずにきてしまったようなどこか落ち着かない気がしております。書中では誠に失礼かとは存じますが、この時期に筆をとらせていただいた次第です。
私の場合は、前の病院で六ヶ月ごと定期的に経過を観察しつつ診てきていただいておりましたが、今年四月初めの受診時には、症状がシビアな段階へ進んだことが指摘されました。どのようにしたらいいのか対応について困惑しつつ、医師をしている子にも対処の方法を打診したところ、彼なりに心あたりの方々に聞いてくれるなどして、真っ先に貴院を訪ねご判断を仰ぐよう薦められました。